帽子や多帽のはじまり

多帽こと大久保多佳子は、

身長153センチ48キロという体型ながら、

頭のサイズが60センチほどありました。

52歳の現在では、髪の毛の減少により多少サイズダウンしましたが、

市販の普通サイズは少しまだキツい状態です。

今でこそLサイズの帽子が売られていますが、

10代の頃には普通サイズの帽子しか売っていませんでした。

帽子を作れるといいな、とぼんやりと過ごし、

30歳のとき、突然帽子を作り始めました。

というのも結婚して妊娠中、重いつわりが終わり、

その開放感から、何か始めたいと思い、

それが帽子作りでした。

それから20年、

現在は、百貨店を中心に催事出展をしています。

帽子を作るまでは全くのひとりで行っていますが、

販売は、帽子を作る仲間、また洋服やアクセサリーを作る仲間の

皆様に支えられながら、出展を続けています。

 


多帽の帽子は

意外な色と布の組み合わせが特徴です。

 

「この色とこの色を組み合わせるの?」

「こんな布を帽子に使うの?」

「こんなにたくさんの色を使っていては、

洋服に合わないわ」

「こんな派手な柄では帽子だけが目立ってしまう」

とお叱りを受けます。

 

その通りだと思います。

 

無地で目立たない趣味の良い帽子は、

たくさん市販されています。

お洗濯もできてシワにもならない、

機能性の高い帽子もたくさん売られています。

 

そうではない少しいびつな、それでいて柔らかくかぶり心地の良い、

かぶることで新しい見たことのない自分に出会えるような、

かぶる人の心のつっかえ棒になるような、

そんな帽子を作りたいと思っています。